【詳細説明】
「私、27歳で死ぬんで!」パンクバンド「ザ・ゲスイドウズ」のボーカル、ハナコは焦っていた。ロックレジェンドを夢見る彼女は”The27Club”に取り憑かれ、自分もジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックス、カート・コバーンのように27歳で死ぬと思い込んでいるのだ。しかし、「ザ・ゲスイドウズ」は音楽性はまったく他人に理解されない。演奏はノイズの魂。ハナコは激情のまま絶叫するのみだからだ。当然レコードは売れず、ライブをやっても客は来ない。そんな彼らにレコード会社は最後通告を言い渡す。「お前ら、ド田舎に移住して売れる曲を作ってこい!売れなきゃ契約解除だ!」優しい田舎のオバチャンと一緒に暮らし始めたハナコらバンドメンバーは、田舎生活に魅せられ、曲作りそっちのけ畑仕事に精を出す。だが曲は作らなければいけない。苦悩の果てにハナコは嘔吐と共にロックレジェンドに相応しい曲を生み出す。かくして「ザ・ゲスイドウズ」は世界に羽ばたくバンドへと変貌を遂げるのだが、ハナコの27歳の誕生日は刻々と近づいていた・・・・・。